照林社さまエキスパートナース『考えるナース』連載

照林社さまの「エキスパートナース」考えるナースにて
2023年度連載を担当しています。

5月号は「無知の知」というテーマで制作しました。
自分の知っているいつもの世界に疑問を持ち、
超えて学ぼうと考えているナースを描きました。

6月号は「物自体と間主観性」というテーマで制作しました。
テーマが難しいので、パッと見てわかりやすいように、
それぞれの医師や看護師がもっている主観を被り物で表しました。
患者さんの気持ちを分かってあげたいけれど
それぞれに違う主観を持っているので難しいということを表したイラストです。

7月号は「世界は同じようには見えていない」というテーマで制作しました。
記事の中に人によってドレスの色の見え方が異なるという例が出てくるので
イラスト化しました。白金のドレスか、青黒のドレスか…どちら派ですか?

8月号は「つじつまが合わないことから逃げないこと
主体的であることから逃げないこと」というテーマで制作しました。

患者さんの症状が診断と合わない矛盾を
だまし絵のずっとのぼり続けてしまう階段「ペンローズの階段」で表し、
看護師も医師もそれについて流さずに、みんなで考えているという様子を描きました。

9月号は「言語ゲームと言葉のつかい方」というテーマで制作しました。
医師の難しい専門用語を用いた説明を、かたい宝石の吹き出しとして表現しました。
とてもありがたく高尚に見えるものだけれど、患者さんには難しく受け取りにくい……
ということがわかりやすく伝わればいいなと思い、制作したイラストです。

10月号

10月号は「共感は必要ない」というテーマで制作しました。
患者さんへの共感は、できなかったらしなくてもよいけれど、しているふりはした方が良い、を伝えるイラストです。
患者さんとお話しする絵だけれど、劇場風のスポットライトと幕をつけて演じているような演出をしました。

11月号は「それは一般化可能なのか」というテーマで制作しました。
例外な事例から不要なルールが増えていき、
それが日々の無駄な業務になっていることをイラストにしました。
不要な書類が足かせになっています。新たな謎ルールもどんどん増えます。
そんなことにはなっていませんか?

12月号は「ハウツーには常に「存在理由を考える」習慣を」というテーマで制作しました。
本文に賞味期限切れの卵の例が出てくるので、イラストにしました。
マニュアル上では生で食べるか、捨てるかの2択になっていますが、
マニュアルにない道がある……加熱すればまだ食べられるよねというイラストです。