AMR臨床リファレンスセンター 2023カレンダーイラスト

AMR臨床リファレンスセンターさまの2023カレンダーイラストを制作しました。
公募の川柳に合わせてイラストを制作しています。
川柳をクリックすると制作意図を読むことができます。
印刷版の他、AMR臨床リファレンスセンターwebサイト啓発用ツールにて配布中です。
AMR臨床リファレンスセンターwebサイト:http://amr.ncgm.go.jp/

cliant : AMR臨床リファレンスセンター
CD : 田峰洋一(新日本カレンダー株式会社)

抗菌薬 予防薬では ありません

予防をお城の守りに見立てて、簡単にウイルスが侵入する様子を描きました

よく聞いて! 風邪には効かぬ 抗菌薬

広がるウイルスを蓄音機に見立てて
ウイルスを止めないで眺めているカプセル君を描きました。

飲んじゃダメ 前回処方の 薬だよ

今回の病気には合わない薬であることを、形の合わないパズルで表現しました

阻止しよう 使える薬が 無い未来

使える薬がある未来と無い未来を対比で表現しました

抗菌剤 望まぬ意思と 出さぬ医師

患者さんは気軽に抗菌薬をお願いし、医師も簡単に出してしまう現状があるので、
カフェで軽く注文して飲めるようなイメージを描きました。

耐性菌 増やすあなたの 無関心

街に広がる耐性菌に関心がない人たちを描きました。
子どもだけが興味を持っています。

飲み切って クスリと笑う 人生を

抗菌薬は必要な量・日数分を使用することで効果を示します。
のみ残すことなくのみ切ってしっかり治療を完了させましょう。
という解説から、抗菌薬はだいたい5日程度のものが多いため
5人の役割を持ったカプセル君がそろい、菌をやっつけて元気になる様子を描きました。

薬好き そんなあなたを 菌も好き

薬が好きで部屋にため込み抱きしめている……
そんなお姉さんに忍び寄る耐性菌をハートマークに描きました。

つなげよう 薬の安心 次世代へ

コウノトリが赤ちゃんと一緒に抗菌薬を運ぶ様子を描きました。
正しく抗菌薬を使うことは未来へのプレゼントになります。

耐性菌 知らない怖さ 知る強さ

薬剤耐性対策を行わなければ2050年には、薬剤耐性による死亡者数が、がんによるものを上回ると推定されています。耐性菌をばらまく死神に気が付かない人と、本(知識)を持って立ち向かう人を描きました。

お守りに しないならない 抗菌薬

飲み残した抗菌薬のお守りをつけた人に耐性菌がしのびよる様子を描きました。
いつか使えるようにと取り置きしてはいけません。という川柳の解説があったので
取り置きして博物館のようになっている様子を描きました。

そのシェアに いいねは付かぬ 抗菌薬

SNSで抗菌薬をあげたりもらったりする様子が投稿されている画面を描きました。
12月のイラストなのでプレゼントを検討するカップルも……(抗菌薬はプレゼントしないでくださいね)

「念のため」 飲まないほうが 明日のため

1月のカレンダーなので、新年の日の出の様子に抗菌薬を描きました。
遠くに配置することで不要に飲まないこと、太陽の位置に配置することで守られているような様子や、
未来がある様子を表しました。

恋だけが 薬が効かぬと 思ってた

恋の病だけではありません。耐性菌による感染症にも抗菌薬が効かないことがあるのです。
と解説文にあるため、恋する子と、耐性菌に感染している子、両方にノックアウトされる
カプセル君を描きました。

薬剤耐性(AMR)とワンヘルス(One health)

こちらは翌年3月、ほとんど見られないカレンダーになるので川柳がありません。
そこでワンヘルスを表すイラストを作成しました。
人間だけではなく、畜産やペット、養殖業、農業などに用いられる抗菌薬が、
適切に使用されないことで耐性菌を生み出し、環境を汚染したり人体に影響を及ぼしたりする
可能性があります。
それぞれの分野に分けずつながった一つのものとしてとらえて対策することが大切です。
カレンダーの最後に、このことを意識してもらえればより良いのではないかと考えて
提案させていただいたイラストです。